米国では、ワインよりもビール?
2013年 2月21日
情報提供会社、ニールセン社の調査によると、米国では、今、ビールがワインを上回る勢いで新フレーバー、新ブランドなど新製品を市場に送り込んでいるという。ワイン売上は、2012年で前年比1.5%増で、2011年の4%増に比べ伸びが緩やかになったのに対して、地ビールを含むビールにおいては、2012年に前年比2%増で、その前年2011年の0.8%減から飛躍した。米国の一部スターバックスやウォールグリーンズ・ストアではワイン販売が開始されているが、それ以上に真新しい戦略がワインからは見られていない。それに対しビールは、昨年、バーやレストランで、ワインよりも多くの新製品を注ぎ込んでいる。今後、ビールが、ブランド自体よりもスタイルばかりを追及しがちになり、ワインが陥ったのと同じ道を辿るという、ビール・メーカーが恐れている状況"winefication"をいかに回避するかが問われる。他方、ワインは、米国で増えるヒスパニック系人口の間で常に伸び悩んでいることもまた、ワインにとって嫌な兆候だ
(Advertising Age, Feb. 18, 2013)