あえてブランド名を表示せず、ハインツ缶

2013年 1月22日

食品メーカー、ハインツ社(米国)が、ベイクドビーンズ(豆をソースで煮た料理)用に使用する缶を、今回、英国ロンドンを拠点とする人気デパート、Selfridges'にて、同デパートに限定した販促キャンペーンとして、あえてハインツというブランドを表示せずに販売している。「ノー・ノイズ」と名付けたこのキャンペーンは、包装や広告を容器から省くことで、製品の品質と機能のみに焦点を当てる。この缶は、すでに確立しているハインツのクレスト形のパターンと「57 varieties」のスローガンを持つ従来の缶デザインの特長を維持しながらも、最近までデザインの一部であった「Heinz Beanz」の表示をなくした。ハインツ社は、この限定版缶と合わせて、ハインツ・トマトケチャップでも同様のブランド名非表示のボトルをSelfridges'へ供給すると同時に、フェイスブックを通じて同社ファンにも提供している。この製品はハインツに違いないと消費者にむしろ思い起こさせる独特の手法だと、ハインツ社はこの販促を説明する

(The Canmaker, Jan. 14, 2013)

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