クリスマスを彩るお菓子用容器、ティン缶。英国では徐々に見られなくなる?

2012年12月20日

英国の製缶業界は、クリスマスが近づくこの時期、特別な目的で使用されることの多いスペシャリティ・ティン缶を守るためのキャンペーンを打ち上げた。というのも、最近、食品メーカー、ネスレー社が同社の人気チョコレート製品クオリティ・ストリートの容器を、長年使用してきたティン缶からプラスチック製容器に来年から全面的に変えることを発表したからだ。ネスレー社向けティン缶製造が事業の70%を占めるクラウン・スペシャリティ・パッケージング社英国カーライル工場は、クオリティ・ストリートのレギュラー・サイズの装飾ティン缶使用を中止する旨をネスレー社よりすでに伝えられている。クラウン社によると、ネスレー社は、コストを理由に、特大サイズ缶の一部を除いて、現行のティン缶からプラスチック製容器へ100%移行させる計画とのこと。メタル・パッケージング製造会社協会(MPMA)が、先月、英国の消費者2,000人以上を対象に調査を実施した所、クリスマスを始めとするギフト用として長年人気を博してきたネスレー社クオリティ・ストリートのティン缶が証明するように、84%の消費者が、缶がスペシャリティ容器用包装材として最適であると答えている(2位はボール紙とプラスチックでそれぞれ6%)。スペシャリティ・ティン缶を好きな理由としては、①繰り返し使用できる(61%) ②記念として残しておける(42%) ③伝統を感じる(29%)

(The Canmaker, Dec. 18, 2012)

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