ベトナム市場へ、欧米ビール・メーカーの参入進む

2012年11月12日

ベトナム政府がいまだ一部所有する、ベトナム国内第2位規模のビール・メーカー、ハノイ・ビール(ハベコ)社は、自社の株13%を、世界第4位規模のデンバークのビール・メーカー、カールスバーグ社へ売却することを検討している旨明らかにした。この売却が実現すれば、すでに戦略的パートナーであり、ハノイ・ビール社株を17%保有するカールスバーグ社(弊社業界情報2008年2月28日付に関連記事)の同社株保有数は30%にまで達する。ここ数年、停滞の続く欧米ビール市場から成長著しいアジア市場へ目を向ける欧米ビール・メーカーは、ベトナム政府の方針とも合致し、同国市場へも徐々に進出している。カールスバーグ社は昨年にはベトナム市場でシェア8%の地元ビール・メーカーHueブリューワリー社株を50%取得し経営権を握った。オランダのビール・メーカー、ハイネケン社は、ベトナムに複数の醸造工場を持つアジア・パシフィック・ブリューワリーズ社(シンガポール)を今夏買収し、この11月より同社の経営を実質的に担うことになる(弊社業界情報2012年8月6日に関連記事)

(MarketWatch, Nov. 9, 2012)

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