フランスのビール税増税案に、EU業界団体らが反発

2012年11月 1日

ワインの国、フランスが、長引く経済不振から来る財政難の解決策の一つとして、ビール税160%増税を検討している。これに対し、本国だけでなく、フランスのビールのシェア30%を占める輸入ビールのメーカーからも反発の声が上がっている。もしこの増税が施行されれば、約20%のビール値上げは必至だ。この増税により最も影響を被るのは、フランスに加えドイツとベルギーと言われている。フランス国内では、ビール産業は、北東部の、ドイツと接するアルザス地方、ならびに北西部の、ベルギーと国境を接するフランドル地方に集中する。フランス中部ならびに南部ではワイン産業が圧倒的に強い。フランスのアルコール飲料市場に占めるビールの割合は16%に過ぎない。2008年の世界経済危機以降、欧州でビール生産6%減・消費量8%減の落ち込みを経験しているビール・メーカーにとりこの増税は受け入れ難いとコメントする欧州ビール・メーカー業界団体はまた、ワインと比べ、ビールだけが対象とされる点を指摘する

(9 on your side, Oct. 30, 2012)

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