中国飲料缶市場、撤退する会社と増強する会社

2012年10月22日

アルミ飲料缶製造会社レクサム社(英国)は、同社が中国で唯一所有する広東省肇慶にある飲料缶製造工場をパシフィック・キャン社(香港)へ売却したことが明らかになった(弊社業界情報2012年9月19日付に関連記事)。パシフィック・キャン社が中国で所有する工場は、これで6工場となる。この工場は製造ライン1ラインを有し、年間生産能力は5億缶と推定される。売却したレクサム社が中国市場からほぼ撤退するのとは対照的に、パシフィック・キャン社は、同市場で飲料缶生産能力をここ2年間で着実に増強してきた。同社は、北京、山東省(青島)、湖北省(武漢)、福建省(章州)と、中国の北から南にかけて工場を配置させており、今回、最も経済的発展が速く、客先ならびに競合先がすでに集まる広東省に拠点を得ることで、中国の要所を押さえたこと事になる

(The Canmaker, Oct. 22, 2012)

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