台湾の飲料缶製造会社、中国での製造能力を増強
2012年10月18日
中国での2ピース飲料缶需要は年およそ13%で増加しており、今から2013年末までに稼動開始を予定する新製缶ラインは13に及ぶ。台湾の製缶会社グレート・チャイナ・メタル(GCM)社は、同社子会社、上海ユナイテッド・キャン社の中国・上海近郊にある工場にて第2ラインを増設中で、これが完成すれば、同工場での生産能力は現在の倍となる年間12億缶に達する。同工場はまた、年間21億枚の缶蓋イージー・オープン・エンド製造能力も持ち合わせる。上海ユナイテッド・キャン社は、一方で、東洋製罐社とのジョイント・ベンチャーである重慶(Chongqing)ユナイテッド・キャン社工場(1ライン・年間生産能力4億缶)の50%所有を目的に、現在、東洋製罐社と交渉段階にあると言われている。GCM社は、本拠地台湾では3ピース缶製造を主力とし、2ピース飲料缶については、1981年に立ち上げた1工場(年間生産能力6億缶)を持つのみである。同社が現在注力するのはむしろ中国市場であり、前出2工場に加え、同社が100%所有する済南(Jian)ユナイテッド・キャン社(山東省・2ライン・年間生産能力12億缶)と、済南と同様の製缶能力を持つHuadongユナイテッド・キャン社(江蘇省鎮江)の株式を所有する。また、ベトナムには、製蓋工場を2004年に開場し、200径のアルミ製SOT飲料缶蓋を製造する
(The Canmaker, Oct. 17, 2012)