中国ビール缶、缶蓋全面を取り外してカップに

2012年10月11日

アンハイザー・ブッシュ社ブランドのバドワイザー・ビールが、製缶会社クラウン・ホールディングズ社開発による、限定版となるフルオープンを蓋とする缶で販売開始される。150mlサイズのこのビール缶は、アジアでは今回初めての商品化となる、クラウン・ホールディングズ社の食缶と飲料缶両者の製造技術を結合させた、缶蓋全体を取り外して開口するタイプの200径蓋、名称「360エンド」、を使用する。この種の蓋をビール缶に最初に採用したのは、2010年南アフリカで開催されたワールドカップ・サッカー向けに使用したSABミラー社(弊社業界情報2010年5月13日付に、関連記事)だった。最近では、ブラジルのビール・メーカーBrahma社が採用している。360エンドでは、蓋全体を取り外せるため、缶のままの状態でカップとして使用し、消費者はそのままビールを飲むことができる。中国では、ナイトクラブやカラオケ・バーでの使用が期待されている。現在、360エンドの蓋(シェル)はアジアで生産され、タブ関連の加工は米国で行われている。一方、缶胴は欧州にて製造され、最終的に中国で充填される。今回の販売ののち、これら全ての生産は中国で行われる予定

(PackagingDigest/ The Canmaker / CanTech, Oct. 9, 2012)

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