カロリーを表示する飲料自動販売機

2012年10月 9日

コカ・コーラ社も含めた米国の主要ソフトドリンク・メーカーは、低カロリー飲料を中心とする、「カロリーを表示する」自動販売機を来年より導入する。これは、米国で問題となっている国民の高肥満度傾向を懸念し、アメリカン・ベヴァレジ協会の協力を得た米国ソフトドリンク業界が実施するもの。まずは、シカゴとサンアントニオの市営ビル内に設置され、カロリー数値を販売機のボタンに示し、販売機でも低カロリー飲料を求め易くする。来年後半には全国展開する予定。高肥満度米国民の増加の問題を受け、ニューヨーク・シティでは、来年3月より、レストラン、映画館、デリなどでの16オンス・サイズ以上大型サイズの高糖質ソフトドリンクの販売が禁止される(弊社業界情報2012年5月31日付に関連記事)など、常に高糖質ソフトドリンクを提供する飲料業界に非難の矢が向けられてきた。この自動販売機の導入は、しかし、ソフトドリンク・メーカーにより消費者へ低カロリー製品購入を促すものではなく、むしろ、消費者が今望む、豊富な製品選択肢の提供、製品カロリーや栄養成分などの情報のわかりやすい開示等、消費者がこだわるものをマーケティングにつなげた結果生まれたものだと、ソフトドリンク・メーカーは説明する

(The Atlanta Journal Constitution, Oct. 8, 2012)

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