レクサム社はインドに臨む
2012年 9月27日
飲料缶製造会社レクサム社(英国)は、アジア市場の重要性を認識し、来年1月より、既に同社が工場を有すインド、トルコ、エジプトを含む地域に特化した部門 - ベヴァレジ・キャン・アジア、ミドルイースト&アフリカ - を新設する。レクサム社は、インドでは、ヒンドゥスタン・ティン・ワークス社と提携し、ムンバイ近郊に飲料缶製造工場を持ち、投資を続ける。このアジア地域は各々の国独自の需要がある。インドの場合、これまで、紅茶、牛乳、果汁飲料を嗜む文化を持つ一方で、炭酸ソフトドリンクの市場ではなかった。アルコール飲料、特にビール消費に対する社会的タブーもある。また、缶はいまだごく一部の人々が触れることの可能な高級品である。しかし近年、インドには、これまでにない、しかし注目すべき消費者層が出現している。それは、子供、若年層(若く独身の就業者も含む)ならびに都市で暮らす女性である。これらの層が消費財購入の決定に大きな影響力を及ぼしている。さらに昔と異なるのは、彼らが必要性からではなく、個々のニーズを満足させるために購入することだ。これらの点で、飲料缶の受け取られ方にも、入手可能なものと見る変化が認められつつある。飲料缶を洒落た容器と見る若い世代(30歳以下が人口に占める割合は60%以上)がインド中産階級で占める割合も高くなっている点も、レクサム社は見逃さない。製缶工場操業にあたってはその国独特のチャレンジがあり、それは、インドの場合には、水供給と製品輸送の難しさにあるが、レクサム社は、インド市場に巨大なる潜在力を認め、インド市場の開拓をさらに進める
(FnBnews.com, Sept. 27, 2012)