米国アルミ飲料缶のリサイクル率上昇

2012年 8月30日

2011年度の米国アルミ飲料缶リサイクル率が、前年の58.1%から65.1%(610億缶)へ大きく上昇した。2015年までに75%、という業界の目標達成も現実的となりつつある。そしてこれはアルミ缶を、最もリサイクルされる飲料容器 - 他の飲料容器の倍以上のリサイクル率 - としての地位を確固たるものにする。2011年アルミ缶をリサイクルしたことにより節約されたエネルギー量は、原油1,700万バレルに匹敵すると言われ、これは米国人が毎年消費する290億本のプラスチック製ウォーターボトルを生産するために必要とされるエネルギー量と等しい。アルミ缶はまた、リサイクル材を最も多く含有する容器でもある。ところで、このリサイクル率増加は、使用済み飲料缶(UBC)の輸入によるところが大きい。2011年のUBC輸入は、前年比25%増。米国消費者の間でのリサイクル意識向上の必要性を強調する数値でもある。米国でリサイクル材使用のアルミ缶需要が高いため、アルミ業界は、米国から飲料缶が出荷されるメキシコやカナダを始めとする国々からUBCを輸入し、米国にてアルミ材に戻して新たに缶を製造している。ここ数年、このUBC輸入の着実な増加が、米国のアルミ飲料缶リサイクル率へ影響力を持つ要素となっている

(U.S.Politics Today, August 28, 2012 / The Canmaker, August 29, 2012)

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