テキサス州へもたらす地ビールの経済効果
2012年 8月14日
米国テキサス・クラフト・ブリューワリーズ・ギルド(TCBG)により実施された最新調査は、米国テキサス州にある個人経営の地ビール・メーカーの爆発的成長が、2億2,200万ドルを超える直接的な経済効果を同州へもたらし、さらに生産から販売までに至る全ての段階で職を創出していると伝えている。また、同州の地ビール・メーカーの92%が、今後更なる拡張を計画しているという。実は、テキサス州の地ビール醸造会社には、他州にはない規制が実施されている。他州の地ビール・メーカーは、ビール製品を、試飲室で消費者へ直売することができ、また、パブは、店舗ではない場所、例えばフェスティバル会場のような場所でもビール製品を販売することができる。そのような販売機会は、しかしテキサス州地ビール・メーカーでは認可されていない。この規制がなければ、テキサス州の地ビールの経済効果はさらに大きなものになるはずだとTCBGは言う。米国全体の地ビール需要は、2000年代を通じ、毎年2桁の増加を維持してきた。この成長の勢いが維持されれば、2016年までには、米国ビール市場全体に占める地ビールの割合は10%に達すると予測される。2007年の3.7%シェアからの大きな飛躍となる。実際、地ビールの人気が高い西海岸では、そのような状況がすでに現実化している。カルフォルニア州で消費されるビールの13%以上が、いまや地元の個人経営による地ビール・メーカーによるビールであり、オレゴン州では消費されるビールの16%近くが同州の地ビールだ。テキサス州に話を戻すと、消費されるビールのうち地ビールが占める割合はわずか0.7%。潜在的成長力は多大だ
(BeverageWorld, August 13, 2012)