米国地ビール、夏こそ望まれる缶
2012年 7月10日
米国各地でも夏の暑さが始まり、誰もがおいしいビールを屋外で飲みたくなる季節となった。米国では、近年、「おいしいビール」とは地ビールを指す場合が多い。そしてそのような「おいしいビール」は、つい最近まで例外なくビンに詰められていた。夏の季節に、割れる危険性のあるビンの持込を禁止させる公園、ビーチ、プールなど屋外では、その「おいしいビール」を楽しむことは不可能に近かったのだ。その全てを変えたのが、およそ10年前、コロラド州の地ビール・メーカー、オスカー・ブルース・ブリューワリー社だった。当時、缶に詰められたビールは、金属的な味が残るとして、味の点で、ビン・ビールよりも劣るという印象を持つ米国消費者が少なからずいたにも関らず、オスカー・ブルース・ブリューワリー社は、地ビールを缶に詰め、販売を開始し、おいしくないビールだけが缶で売られているという米国消費者の印象を払拭した。それから7年後の2009年、ビールを缶で販売する地ビール・メーカーは52社まで増えた。そして今日、その数は180社を超えると、米国ブリューワーズ協会は推定する
(CNN.com, July 6, 2012)