米国、ソフトドリンク・メーカー、NYCの大型サイズ・ソフトドリンク販売禁止提案に反対キャンペーン

2012年 7月 5日

16ozを超えるサイズの高糖度ソフトドリンク販売禁止計画を今年5月末に発表した米国ニューヨーク・シティ(NYC)(弊社業界情報2012年5月31日付に関連記事)に対し、コカ・コーラ社を含む米国ソフトドリンク業界は、それに真っ向から反対するキャンペーンを開始した。NYCをこの禁止計画に導いた米国の深刻な社会問題 -肥満人口増加- には触れず、むしろ「選択の自由」を主張するソフトドリンク業界は、NYCでの反対キャンペーン活動推進を目的に、ニューヨーカーズ・フォア・ベヴァレジ・チョイスと名付けた同盟を組織した。「ここは、NYC。この街のどこに住むか、どの野球チームを応援するかは個人の自由。誰も指示しない。なのに、我々がどのサイズの飲料を買うべきか、我々はこのまま市長に決めさせてしまっていいのか?」と選択の自由を強調。このキャンペーンには、ソフトドリンク業界を代表する、政界にも強力なつながりを持つ団体、アメリカン・ベヴァレジ協会も関わる。一方、NYCも、世論に影響を与えるキャンペーンをこれまで行ってきた。2009年以来、NYCは、メトロ、印刷物、インターネットならびにテレビで、炭酸ソフトドリンク消費と肥満の関連性を指摘してきた。このキャンペーンにかけられた費用280万ドルの87%は、連邦政府により提供されているとNYCは説明する。NYCによるこの大型サイズ高糖度ソフトドリンク販売禁止提案の公聴会は、今月24日に予定されている

(The New York Times, July 1, 2012)

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