欧州飲料缶需要、増加続く
2012年 7月 3日
欧州の飲料缶メーカーを代表する非営利団体、飲料缶メーカー欧州(BCME)、による最新報告書は、今年第1四半期で、缶が、2011年度に続き、飲料容器全体でのシェアを広げていることを示している。今年最初の3ヵ月間で、東欧・西欧を合わせた欧州の飲料缶出荷量は、前年同期比7%増加した。特に欧州のビール消費は、過去に、経済不安には弱い傾向を見せていたが、今回は一部ビール主要市場での増税に対してすら強さを見せ、充填量でも前年同期比2桁の増加を記録した。中でもフランス、ポルトガルならびにデンマークでのビール缶出荷量増加が目立った。ソフトドリンクの缶使用についても上昇傾向は同様で、ポーランド、ポルトガル、フランスでは低迷したものの、特にエナジードリンクの勢いが欧州では衰える様子は全くなく、オーストリアとスイスでの同ドリンクの充填量は前年同期比19%増を記録した。ビールとソフトドリンク両者のこのような結果は、6月開催のポーランドとウクライナでのサッカー欧州選手権ならびに7月末開幕のロンドン・オリンピックを見据えた大手飲料メーカーによる充填量増加に伴う缶需要増加もあったものと見られる
(CanTech, June 8, 2012)