包装業界にも大きな機会を提供する米国ベビー・ブーマー世代
2012年 6月21日
米国では、65歳の誕生日を迎えるベビー・ブーマーは、現在、毎日1万人を数えると言われ、この状態が今後18年は続くと見られている。また、2030年までには、米国の人口の20%が65歳以上となるとも報告される。消費財のみならずそれを包む包装においても、このベビー・ブーマー世代は、大きな機会を提供する。例えば、開け易さ、軽量性、つかみ易さ、大文字表記などの特長を備えた容器、つまり、高齢者も含めた特別なニーズを持つ人そして様々な社会的課題を考慮したデザイン(inclusive design)の付加を、多くの企業がその実現化に向けて動いている。ベビー・ブーマー世代が老いるのに従い、消費パターンも変化する。健康への懸念が高まるにつれ、医薬品、ビタミン、その他サプルメントの購入増加が見込まれる。使い易いフリップ・トップ、患者固有の条件に合わせて錠剤等の摂取量管理に貢献するコンプライアンス包装等、この分野での容器開発も今後さらに進んでいくと見られる
(Packaging Digest, June 7, 2012)