特殊サイズ飲料缶、米国で増産
2012年 6月 5日
過去5年間売上低迷が続く米国炭酸ソフトドリンクは、これまで12oz(約355ml)缶を多く使用してきたが、飲料缶年間960億缶の北米市場で、シェア18%・第3位の規模のレクサム社(英国)は、標準サイズではない、より収益の見込める特殊サイズの缶の製造能力を増強することをあらためて鮮明にしている(弊社業界情報2007年7月24日付ならびに2010年7月29日付に関連記事)。レクサム社は、米国シカゴ工場の既存ライン2ラインのうち1ラインを、現行の12oz標準缶から12ozスリーク缶ならびに16oz缶用に変更を進めており、今年第4四半期に稼動開始を予定する。同工場の現在の年間生産能力は20億缶。この完成により、レクサム社のラインは、スリーク缶4サイズ、レクサム・キャップ缶を使用する再封可能な缶3種、16oz缶、そして同社が米国で最大の製造会社である24oz缶を生産する能力を持ち合わせることになる。スリーク缶は、標準缶より缶径が小さいが背が高く、エナジードリンク、機能性飲料ならびにビールといった主要飲料部門で米国では依然需要の高い特殊缶の一種である。米国飲料缶市場で最大のシェアを誇るボール社(米国コロラド州)もまた、12oz標準缶から特殊缶製造への移行を進めている(弊社業界情報2008年11月3日付ならびに2012年4月30日付に関連記事)
(The Canmaker, May 30, 2012)