米国で需要高まるアルミボトル

2012年 5月22日

米国でアルミボトルの需要が増加している。すでに知られている軽量性、100%のリサイクル性、360度の広告スペース提供、長い賞味期間の提供などを持ち合わせるという利点以外に、缶の持つ、意外にも見逃されがちな特性は、その多用途性にあるという。比較的新しいアルミボトルを加えた缶の魅力を、ボール社に属し、業界誌「CanTech」誌国際編集委員でもあるピーターソン氏が以下に説明する:
-米国で近頃多様化する消費者の嗜好に応えて、缶は、5.5oz(約163ml)から32oz(約946ml)のサイズをとりそろえることが可能である
-容器の機能性開発が進むに従い、再封可能な缶や、特殊インキを使用して、飲むのに最適な温度に到達するとその温度変化を色で伝える缶などが実現し、消費者のためにその利便性を高める
-缶製造工程で、リサイクルされたアルミが使用されるという高いサステナビリティ性を缶は持ち合わせる
-缶の中でも特にアルミボトルは、アピール性が強く、ブランド確立、差別化に寄与する
このような缶のもつ多用途性こそが、缶を洗練された容器とさせる一方で、経済性の高いマルチパック用の容器にもさせる。それが、まさにアルミボトルを含めた缶の成長を促している。そして、アルミボトルの成長は、プレミアム製品市場での缶のシェアを高めており、異なる製品価格の設定で製品を位置付け、ブランド確立を可能にする

(The Canmaker, May 11, 2012)

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