ブラスチック製蓋、コーヒーの熱さを色で伝える

2012年 4月26日

スマート・リッド・システムズ社(オーストラリア)は、紙製カップで販売・受け渡しされるコーヒー製品にかぶせるプラスチック製蓋として「スマート・リッド」を開発した。耐衝撃強度を備えたポリスチレン(HIPS)から作られる、色の変化する使い捨てプラスチック製蓋は、日本、スイスならびに米国各国の研究所からの協力も得ながら8年の歳月を経て生まれ、飲料の熱い蒸気にあたると蓋の色が暗色から明色へ変わる蓋だ。温度の熱いコーヒーのカップにかぶせられた蓋を見るだけで、中身がどれほど熱いか、また、蓋がしっかりとカップに装着されているかを確認することができる。カップにじかに触れる蓋の縁部分(リング)全てが暗色のままであれば、その蓋はカップと完全に接触し装着されていることを意味する。逆に、暗色が蓋縁部分全体に行き渡っていないようであれば、熱い蒸気がカップから抜けている、つまり完全に装着されていないことを意味する。縁も含めて全てが明色に変化していれば、蓋そのものも非常に熱くなっており、つまりカップ内の飲料も非常に熱いことを知らせる。近頃、世界でもコーヒー消費量が非常に高い国々が集まる欧州で、スェーデンに本社を置く食品サービス会社が、この蓋の販売に関し、同国内での独占販売契約を結んだ

(Packaging Europe, Apr. 25, 2012)

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