アフリカへ、SABミラー社が更なる投資
2012年 4月17日
ビール・メーカー、SABミラー社(英国)は、今後5年間、アフリカ大陸(南アフリカを除く)へ、毎年2~3のビール醸造工場建設を含む最大25億ドルの投資をする計画があることを明らかにした。SABミラー社のアフリカ事業は、同社内で最大の設備投資を受けており、また、同社内の他のどの地域事業よりも速いペースで成長しているビジネスだ。アフリカは10億人が住む地であり、より多くの地域で政治的安定が今後続けば、次に来るべき最大の消費財市場と予想されている。しかしここでの一人当たりの年間ビール消費量はわずか8リットル、米国の70リットルと比較にならないほど少なく、ビールはいまだ豊かさの象徴だ。しかしながら、もし各家庭で作られるビールごときの飲料を含むとすると、ビール消費量は、先進国での消費量と同じほどになると見られる。もしビールがより手頃な価格で提供されるのであれば、今後15~20年の間に、南アフリカを除くアフリカでの一人当たりの年間ビール消費量は30リットル近くに達すると予想される。SABミラー社は、高価な大麦の代わりにカサバやソルガムといった地元の材料を使用してより安価なビールの生産を、これまで以上に増やしている(弊社業界情報2010年7月6日付ならびに2009年4月14日付に、関連記事)
(Chicago Tribune, Apr. 16, 2012)