アイスティー・ビール、米国ビール・メーカーを救うか?

2012年 3月 8日

米国のビールは、もはやかつての勢いを失い、ワインや蒸留酒の後塵を拝しているのが現状だ。そこで、ビール・メーカーは、新種のビール開発により新たなる消費者を呼び込むことに注力している。ごく最近の開発製品の一つは、モルソン・クァーズ社による「クァーズ・ライト・アイスドティー」と名付けられた、アルコール度4%、カフェインを含まないアイスティー・ビール。来月、まずカナダで販売開始し、いずれ米国へと市場を広げる予定。
アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社もまた、アルコール度4%の、ビールxアイスティーxレモネードを合せた製品「ミケロブ・ウルトラ19番ホール・ライト・ティー&レモネード」を来月米国でデビューさせる。ビール・メーカー大手が相次いでアイスティー関連製品を出すのは、サミュエル・アダムズ・ビールで地ビール人気に火をつけ、現在も米国で人気の高い地ビール・メーカー、ボストン・ビール社が「ツイステド・ティー」ブランドを成功させたことによる。この製品に代表される「ハード」つまりアルコール入りアイスティーならびにハード・レモネードは、今、米国消費者が注目する飲料だ(弊社業界情報2011年9月20日付に関連記事)。一方、ビールの中でも地ビールだけは依然として売上を伸ばす。米国のビール醸造所は1,900を数え、さらに800増えると報告されている

(The Wall Street Jounal, Mar. 7, 2012 / msn.money, Mar.7, 2012)

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