コカ・コーラ vs. ペプシコ
2012年 2月21日
コカ・コーラ社とペプシコ社は、依然米国で最も売れている炭酸ソフトドリンク・ブランドのオーナーであり、同時に、ボトルドウォーター、エナジードリンク、オレンジジュース、最近ではココナッツ・ウォーターでもトップブランドで競合する二大企業だ。ペプシコ社は、全米ナンバー1に君臨するライバル、コカ・コーラ社に挑むために、マーケティングに、これまでよりもさらに6億ドル多く、北米市場に集中して費やすことを2週間前に投資家を前に発表した。北米での炭酸ドリンク消費量減少に直面し(しかし、コカ・コーラ・ゼロは昨年度を含めて5年連続2桁の売上増を記録した)、コカ・コーラ社とペプシコ社は旗艦ブランドのコーラで、あたかも昔のように、全面対決する様相だ。1998年をピークにその後毎年徐々に売上の落ちる炭酸ソフトドリンク・カテゴリーではあるが、それでも米国で他のどの飲料よりも飲まれている飲料であることに依然変わりはない。第2番目に最も飲まれる飲料はボトルドウォーターで、昨年の一人当たりの消費量は29.3ガロン。炭酸ソフトドリンクの43.6ガロンにははるかに及ばない。両社は、手元資金を最大のブランド、コーラ、に費やしたい考えだ。両社は、テレビ宣伝、ソーシャル・メディアへの露出、そして若者のポップカルチャーとの融合にそれぞれ全力を注ぐであろうと、そして、この点においては両社ともに昔から得意とするところだと、専門家は言う。ペプシコ社は、最近では、2月初旬に開催された米国最大のスポーツイベント、アメフト優勝決定戦スーパーボールのテレビ中継でのコマーシャルを含め、ライバルを直接狙い打つコマーシャルを放映した。例えば、コカ・コーラ・ゼロの配達人がペプシを店頭から取ろうとするシーンであったり、コカ・コーラのホリディ・シーズンのマスコット、サンタと北極グマが、夏の休暇でリラックスしながらペプシを飲んでいるシーン。このような宣伝がコカ・コーラにどのような影響を与えるのか、あるいは、コカ・コーラがどのように返すかは、今後まもなくわかることだろう
(The Bottom Line, Feb. 14, 2012)