オーストラリア飲料缶製造会社、拡張の理由はシュウェップス社

2012年 1月12日

オーストラリアで20年ぶりに建設される飲料缶製造工場は、Visy社(オーストラリア・メルボルン)により現在建設中(弊社業界情報2011年10月6日付に関連記事)だが、同社に新工場建設を決定付けたのは、シュウェップ(Schweppes)社との契約であったことが今回明らかになった。この契約は、Visy社が、オーストラリアで最大手コカ・コーラ・アマティル社に次ぐソフトドリンク・メーカー、シュウェップス社へ、10年間にわたり10億米ドルの飲料缶、蓋ならびにカートンを含む容器を供給するというもの。シュウェップス社は、世界各国により製造者が異なり、オーストラリアでは、2009年、アサヒビール社がキャドバリー社からシュウェップス社を買収した。Visy社のシュウェップス社とのこの契約は、2016年まで有効なPETボトル供給契約に続くものとなるが、一社と交わす契約としては過去最大のものとVisy社はコメントしている。クィーンズランド州ブリスベン近郊に建設中の、レースライン社(米国)により進められている新ラインは、今年7月頃に生産開始を予定し、37.5mlサイズのアルミ缶6億缶の年間生産能力を持つ。Visy社の現時点での年間総生産能力は、クレイトンならびにスミスフィールドの二工場を合せた14億5,000万缶

(The CanMaker, Jan. 11, 2012)

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