2012年欧州飲料市場に向けてのボール社戦略

2011年11月29日

市場調査会社データモニター社によれば、2012年の欧州飲料業界には高い成長が見込まれている。欧州市場だけでも、来年は、エナジードリンクが前年比6.2%増、RTDティーは同1.28%増が予想される。ボール・パッケージング・ヨーロッパ(BPE)社は、来年2012年のこのような傾向に標準を合せた戦略を進める。
①再封可能なアルミ・スリーク缶: BPE社の33clサイズのアルミ・スリーク缶用では初の生産ラインが2012年春にオランダのOss工場にて稼動開始する。これまでスリーク缶は、ドイツにある同社Weissenthurm工場でしか生産されず、また、スチールから作られていた。Oss工場での既存生産ラインをスイング・ラインに変更したことにより、発注内容に応じて、ラインを標準缶あるいはスリーク缶用いずれかに柔軟に変更可能となる
②アルミ・ボトル: 通常のボトル用充填ラインで充填可能なのが、BPE社のアルミ・ボトル。押出成形によるアルミ・ボトルに標準型クラウン・キャップを取り付ける。2012年初頭より、チェコのボール社エアロキャン部門にて33clと50clサイズを生産する
③再封性プラスチック製蓋: ボール・リシーラブル・エンド「BPE+」と呼ばれる再封性蓋は、果汁飲料、フレーバー・エナジードリンク、アイスティーを含む低温殺菌を必要とする飲料全てに使用可能となる。BRE+を特長とする缶を採用する初めてのエナジードリンクが、2012年初頭にドイツにて発売される

(packagingnews.co.uk, November 22, 2011 / Packaging Europe, November 10, 2011)

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