ロシア・ビール市場、競争激化は必至

2011年10月27日

ビール・メーカー大手のカールスバーグ社(デンマーク)ならびにアンハイザー・ブッシュ・インベヴ社(ベルギー)は、ここにきて、両社ともに、ロシア事業の現行トップを、英国市場で成功を収めたベテランに入れ替え、ロシア事業体制強化を図り始めた。ロシアのビール市場は、ビール出荷量で中国、米国に次ぎ世界第3位の規模。そこで、40%を占め他社を引き離すバルティカ・ブリューワリーズ社(ロシア)(欧州で売上最上位のブランド)を傘下に持つカールスバーグ社ですら、勢いある成長を見せてきたロシアのビール市場が、ここ数年の間で、飲酒規制強化、ビール消費税増税を含む数多くの法規制の施行、ならびに世界的な経済不況の影響により低迷が続いたため、当初の期待ほどにはまだ業績を上げていないのが実情だ。さらにカールスバーグ社を悩ますのは、今月発表されたSABミラー社(英国)ならびにトルコを代表するビール・メーカー、Efes社の本格的ロシア市場参入。来年度以降、ロシア・ビール市場での競争はさらに激しくなると予想されている

(just-drinks.com, October 26, 2011 / Bloomsberg, October 20, 2011)

業界情報一覧