中国、バオスチール社が製缶・製蓋能力増強
2011年10月11日
中国の2ピース缶を容器とする飲料の需要増に伴い、中国スチール・メーカー、バオスチール社傘下のバオスチール・パッケージング社は、同社にとって初めての缶蓋製造を専用とする工場を、2011年末までに上海に完成させる予定だ。ここで作られる缶蓋は、これまで206径蓋を使用してきた211径の缶胴に対応する202径蓋であり、コカ・コーラ社を含む主要ソフトドリンク・メーカーからの費用削減効果のある蓋を求める声に応える。また、同社は、中国にすでにある5工場のうち、上海と佛山での生産能力倍増を進めており、さらには、ベトナムに飲料缶製造工場建設(2012年完成予定)も計画する。バオスチール・パッケージング社は、中国にて製缶能力拡張を今後も積極的に行っていくことに言及しながらも、同国内での飲料缶製造能力はまもなく需要を上回る可能性があると警告する。中国の2ピース飲料缶需要は、2010年の144億缶から2012年末には220億缶になると予想される一方で、製造能力の成長は、同じ期間で、現在の183億缶から400億缶になると見込まれる
(The CanMaker, October 7, 2011)