チェコ、今でも一人当たりビール消費量世界一?

2011年 9月29日

ここ数年、チェコで、ビール消費量が減少の一途をたどっている。チェコといえばビール。チェコを発祥地とするビールの一種、ピルスナーの存在、その独特のフレーバーを出すためにチェコで大変多く使用されるSaazホップの存在、そして一人当たりのビール消費量世界一の地位… ビールはチェコという国に深く関わっている。しかし、今、チェコのビール・メーカーは厳しい現実に直面している。長引く経済不況に加え、過去2年間で、消費税が10%以上上がり、消費者の購買意欲は低下、さらには、流行に敏感な首都プラハではワイン人気が急上昇している。チェコ国民のビール消費量が減るだけでなく、チェコのビール輸出量も、過去2年間で14%減少した。この状況下、残る希望はまだ見られる。ひとつには、地ビールの人気急上昇。地ビール・メーカーの数はこの2年間で13%増加し145社に達した。そしてもうひとつ、製品開発。Staropramenクール・レモンは、アルコール含有量2%の「レモン・ビール」で、現在飛ぶように売れているとのことだ

(just-drinks, September 28, 2011)

業界情報一覧