パウチ用フレキシブル・ラミネートに含まれるアルミのリサイクル、技術開発進む

2011年 8月 2日

大手食品メーカー、ネスリー社とクラフト社両社は、飲料やコーヒー用パウチの材料であるフレキシブル・ラミネートからアルミを取り出し再資源化する技術開発を支援する。両社が、世界初と言われるこの技術を実用化する工場の建設に出資する共同体に参加したことを、この技術の開発会社エンヴァル社(英国)は明らかにした。このリサイクル技術開発を加速するためには、少なくともあと4社の援助が必要だと言う。多くの食品メーカーが好んで採用するパウチの材料であるフレキシブル・ラミネートは、リサイクルが難しいとされ、廃棄されているのが現状だ。この新技術により、パウチ、ラミネート・チューブならびにアセプティック飲料カートンからアルミを完全に抽出しリサイクルすることが可能になる。英国Lutonにあるエンヴァル社エンジニアリング施設の敷地にてすでに新工場建設が始まっており、2012年初頭に、操業開始を予定する。エンヴァル社の特許取得済み技術を使用した、リサイクルのためのアルミ抽出工場は、最終的には、廃棄物処理サービスの会社へ売却することを目指す

(FoodProductionDaily.com, July 27, 2011)

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