PETボトル、世界の飲料容器市場で需要増

2011年 6月20日

市場調査会社ユーロモニター社ならびに「飲料包装:グローバル・ストラテジック・ビジネス・レポート」二種の調査において、PET素材の容器が、世界の飲料市場でシェアを今後も伸ばしていくと報告された。世界の飲料容器全体は、以下の要素に主に促され、今後の成長が予想される:①環境への負荷軽減 ②消費者の多忙なライフスタイル ③アジア、パシフィックならびにラテン・アメリカの各地域での需要増加。その中でも、軽量さ、低い製造費・輸送費、利便性等で、プラスチックが飲料用包装材として需要が最も高く、また、PETボトルは、果汁飲料ならびにRTDティーの世界的な人気に助けられ、最も需要の高い容器と報告された。特に中国では、果汁飲料の人気の高さに伴い、PET容器需要は非常に高い。アルコール飲料では、PET容器のシェアはわずかだが、ビンが現在独占するワインやスピリッツで、PETボトルが特に屋外用として進出しつつある。また、炭酸ソフトドリンク用としても、缶からシェアを奪いつつあるとも報告されている。一方、ソフトドリンクならびにビールは依然として缶使用が多く、今後も、エネルギー飲料市場で8ozサイズ缶の、また、差別化を導くデザインとしてアルミ・ボトル缶の成長がそれぞれ期待されている

(BeverageDaily.com, June 17, 2011 / Packaging Digest, June 17, 2011)

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