欧州飲料缶、需要戻る
2011年 5月24日
欧州全体での飲料缶ビジネスが、2009年の落込みから、昨年2010年回復を見せた。欧州全体で、2009年比で最も需要増を記録したのはデンマーク(20.3%増)。フィンランド、スウェーデン、ベネルクス三国も含めたこれらの市場の特長は、ビール缶の伸びが目覚しいこと。一方、オーストリアとスイスは、エネルギー飲料レッド・ブルの充填工場を抱えているおかげで、ソフトドリンクの需要増が大きい。ドイツ、フランス、そしてトルコも回復を見せた。欧州最大の市場である英国は、2010年順調な伸びを見せ、2002年以降初めて飲料缶出荷量の半分以上をソフトドリンク用缶が占めるに至った。2010年に飲料缶需要が減少したのは、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、そしてほとんどの飲料缶がソフトドリンク用に使用されるイタリアであった
(The CanMaker, May 2011 issue)