米国地ビール、ビンから缶への変更増加の傾向

2011年 5月19日

缶ビールは、大量生産される一般的ビールというイメージがあるのに対し、ビンから飲むビールは、特殊なビール、何らかのこだわりのある個性豊かなビールというイメージがあるなど、消費者側の容器によるビールの印象の違いが米国には昔ながらにある。それでも地ビールならではのビンが缶へ変えられる傾向がますます高まるのは、缶が提供する多くの利点に加え(弊社業界情報2011年5月17日付に関連記事)、ビールを缶で販売することで新しい市場チャンネルを開くからだ。缶であれば、これまでビンでは持込を許可されなかった場所 - ゴルフコース、野球スタジアム、屋外イベント等 - へビールを届けられる。また缶であれば、大部分の飲料を缶あるいはPETボトルで販売するコンビニエンス・ストアにも受け入れられる。それでも多くの地ビール・メーカーがビンを使用し続ける理由があるとしたらそれは、その規模ゆえに中古機を購入するしかなく、しかしビン詰用機械に比べ、中古の缶詰機械を見つけるのは難しいことが一つ挙げられる。缶を使用する地ビール・メーカーの中には、缶詰作業を外注するケースも少なくない。米国地ビールが缶に詰められる割合はいまだわずか3%。米国のメジャーブランドも含めたビール全体の缶のシェアは52%だ

(Packaging Digest, May 17, 2011)

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