ボトルド・ウォーター、大学で販売禁止に

2011年 2月10日

オーストラリア首都キャンベラの近郊ブルースにあるキャンベラ大学は、キャンパス内でのPETボトル・ウォーター販売を全面的に禁止した。これにより、年間およそ140,000本のPETボトルが排除されるという。キャンベラ大学は、オーストラリアでボトルド・ウォーター販売を禁止した最初の大学となる。キャンパスが抱える人口、つまり学生と大学職員合わせておよそ13,000人、をも対象にするボトルド・ウォーター販売禁止は、同国で最大のものとなる。ボトルド・ウォーター購入に代わり、学生ならびに大学職員には、水飲み場でろ過済みウォーターが提供される。オーストラリアの政府組織のひとつ、オーストラリアン・キャピタル・テリトリー(ATC)は、空ボトルにウォーターを詰めるための場であるリフィル・ステーション新設の資金として76,000USドルを寄付した。また、冷えたろ過済みウォーター、炭酸ウォーターならびにフレーバー・ウォーターをリフィル用ボトルに入れられる自動販売機も用意される。この禁止運動は、学生により始められ、シドニーを拠点とする非営利団体Do Something! により支持され実現した。同国では、大学が取り組む環境問題へのスタンスも重要視する学生がますます増えていえるため、今回のこのような動きは、大学にとっても利益となると、この団体はコメントする。これに似たボトルド・ウォーター販売禁止の動きは、2009年、オーストラリア・シドニー近郊の小村ブンダヌーンに見られた(弊社業界情報2009年7月9日付に関連記事)。この小村は、オーストラリアでPETボトルド・ウォーターを販売しない初めての共同体となった

(PlasticsNews.com, February 9, 2011)

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