英国サイダー、ビール・メーカーが注目

2011年 2月 7日

英国では、ビール売上の長期低迷を背景に、最近再び人気の高まりを見せるサイダー(りんご酒、アルコール度数5.4%~)に、ビール・メーカーが注目を寄せる。ハイケネン社(オランダ)は、以前、同社サイダー・ブランド「ホワイト・ライトニング」が若者間での暴飲問題に発展したため、アルコール度数を7.5%から5.5%に下げるものの、最終的には2010年初頭には販売を中止した経緯がある。しかし、同社は、2008年にスコティッシュ&ニューキャスル社買収に伴いサイダー・ブランド「ストロングボウ」を継承、そして1月末、このブランドを世界的に展開することを発表した。現在、ストロングボウは、英国、中国、マレーシアならびにシンガポールで販売されているのみ。そして、先週、これまでラガーしか出していないアンハイザー・ブッシュ・インベヴ社のビール旗艦ブランド「ステラ・アルトワ」が、今春英国にて、サイダーを発売することを明らかにした。パイントボトルならびに缶が容器として採用される。英国のサイダー市場は、今後5年の間に、45%成長すると予想される。英国で栽培されるりんごの45%はサイダー用に使用され、また、1ヶ月に1回サイダーを飲む英国成人は、13%(一方、ビールは51%、ワインは49%)に至るとのこと

(The Telegraph, January 27 & February 2, 2011 / FoodBizDaily.com, December 16, 2009)

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