ブラジル、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社のルーツそして最大の市場

2010年11月 4日

ブラジルは、今のところ、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ(ABInBev)社の2010年ビール売上に最も貢献している市場であり、今後もこの傾向は続くとほぼ確信する理由が同社にはある。ブラジルは、そもそもABInBev社の子会社であり前身でもあるAmBev社のホームグラウンドであり、売られるビール全ての70%を同社が占める地であり、現在ABInBev社売上増を導く同社最大の市場である。同社の2010年第3四半期のブラジルでのビール売上は、前年比12.5%増、同年上半期では15%増、を記録した。ブラジルの一人当たりのビール年間消費量は56リットルと、メキシコよりも低く、米国と比べるとさらにはるかに低い。しかし、ブラジルが抱える2億人の人口は、他の新興諸国もそうであるように、若く、その27%が14歳以下である(ちなみに英国16%、米国20%)。また、ブラジルで増えつつある新富裕層のプレミアム・ビールなど高品質製品への移行といった顕著な傾向も同社グループ全体の売上増に貢献している(一方、南アメリカ市場向けに低価格製品を主に扱ってきたAmBev社にとっては、この傾向は逆に働いている)。この「プレミアム化」を絶好の機会と見る同社は、2011年にはブラジルでバドワイザーを発売する計画だ

(just-drinks.com, November 3, 2010)

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