コーク「ゼロ」、コカ・コーラ社の今のヒーロー
2010年 9月20日
「ダイエット」という言葉は使わない、容器の色は、白ではなく、男らしさもある黒にする、そして味はレギュラー・コークに限りなく近く…。いくつもの調査・研究を経て、これらの要素を実現させて初めて、「ゼロ」は結果を出し始めた。「ゼロ」は、発売当初、白色の缶ならびにボトルで販売されていたが、容器の白色は「ダイエット」飲料を想像させ、そして「ダイエット」は、コカ・コーラ社が最も期待する消費者層である若い男性層にとっては、「女性的」と連想させるとの消費者の声を聞き、同社は問題に気がついた。その後即座に同社オーストラリア部門のアイデアを借りて容器を黒色に変更、その後6ヶ月以内には、新たなる包装と販促活動を展開していた。2009年、米国で炭酸飲料全体の売上が約2%落ちた年、ゼロの売上は、米国で20%増加した。その年、ゼロは、米国にて炭酸飲料ブランド売上で12位に着き、今年も確実にその売上とシェアを伸ばし続ける。ゼロのヒットを今後も支える環境もある:ひとつには、ますます広がる「低/ゼロ・カロリー」飲料の人気、そして2つめは、ヒスパニック系ならびにアフリカ系アメリカ人 - 今後増え続けると予想される米国の二つの人口層 - の間で特に高いゼロの人気。また、16~24歳の年齢グループで、ゼロを好んで飲む人たちの60%が男性であり、さらに、男性35歳以上の年齢グループによるゼロ売上も高い。ゼロは、17四半期連続、2桁の売上増を記録している。ゼロは現在、強力な市場ブラジル、メキシコを含め130ヵ国で販売されている。ゼロは、過去10年間で最も成功したソフトドリンク新製品とも言われる。そして今、コカ・コーラ社は、ソーダ・ファウンテンならびにレストランへのゼロ導入増加を目指す
(thestar.com, Sept.,19, 2010)