パウチ需要、欧州で急速に高まる兆し

2010年 6月29日

PCIフィルムズ・コンサルティング社(英国)の調査によると、袋が自立するいわゆる「スタンディング・パウチ」の欧州での需要が、2014年までに少なくとも50%増えると報告している。これは、消費者、包装製造会社ならびに小売店が、スタンディング・パウチの、コスト効率が高く、利便性に優れ、環境にも優しい包装との認識が充分に広がったことによるものと見られる。2009年、スタンディング・パウチは、欧州でフレキシブル包装全体のおよそ5%を占め、その需要の1/3は、ウェット・タイプのペットフード用に使用されている。が、その利用は、国によって様々で、例えば、ロシアやウクライナでは、多くのスタンディング・パウチはケチャップとマヨネーズ用に使用される。西欧ではケチャップやマヨネーズは絞って出すタイプのボトルを長年使用しており、すでにそのための充填装置を備えているが、東欧市場ではそれが存在しなかった分、パウチへ投資し易かったと、前出のコンサルティング会社は説明する。将来は、ソフト・ドリンクへの使用が大いに期待される。リジット包装のような、より高速な充填ラインに対応することが、スタンディング・パウチの今後の課題と言われている

(FoodProductionDaily.com, June 25, 2010)

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