rPET材不足、欧州が懸念
2010年 6月 3日
欧州プラスチック・リサイクラーズ協会(EuPR)は、アジア、中でも中国へのプラスチック材出荷量の急増により、欧州でのリサイクル済みPET材(rPET)の供給が困難になっていると報告した。欧州で、リサイクル施設の元に届けられるプラスチックの量が減少しているのは、PETボトルの軽量化、ならびに欧州におけるボトルド・ウォーターの消費量の減少も影響している。2009年、EU(主に英国とドイツ)からアジア地域へのプラスチック材輸出量は前年比47%増で、PET材も同様の傾向を見せた。もし輸出がこのペースで今後も続くと、欧州で食品用rPET材の充分な供給が確保できなくなり、欧州のコンバーターやメーカーに深刻な影響を与える可能性があるとEuPRらは懸念する。EUでは、PETを含めたプラスチックの回収・再資源化努力を続けているが、その成果には国によりばらつきがある:スイスでは98%のプラスチック・リサイクル率を達成している一方、ギリシャではその数値はわずか1%とのこと
(FoodProductionDaily, 2010 June 1)