飲料製品多様化、世界で進む

2010年 5月11日

情報調査・分析会社のユーロモニター社は、世界の飲料習慣について最新の傾向を報告した: 最近までは、ある飲料がある国を連想させるほど、国の飲料文化が明確であった。例えば、茶は中国、ワインはフランス、コーヒーはイタリア、テキーラはメキシコといった具合に。しかし、機能性飲料、フレーバー・ミルク、ソイドリンク、飲むヨーグルトに代表されるダイナミックなニッチ分野が登場する今日の新時代により、このような伝統的飲料習慣の認識は、過去10年の間に大きく揺るがされた。特に新興諸国におけるスーパーマーケットの普及は、広範囲にわたる種類の飲料を陳列する重要な場を提供すると同時に、飲料メーカーには大きなプレッシャーを与え続けている。昨年決断されたペプシコ社による同社製品の製造・販売会社ペプシ・ボトリング社とペプシ・アメリカズ社二社の買収は、多品種供給とマーケティング管理を求められるこの新時代には必然であった。もはや、一種類の飲料でその国の飲料文化を説明することはできない。中国は、この10年の間に、ビールを世界で最も消費する国へと変化し、また、2014年までには、ワインについても、世界のワインの1/3以上を中国が消費すると予想されている。チャイで連想されるインドでは、特にムンバイ、ニューデリー、バンガロールの都市に住む若者がカフェ文化に注目している。ゴミ蓄積問題で欧米では売上が落ち込むボトルド・ウォーターは、今後5年間に、中国、メキシコ、インド、インドネシア、イラン、ブラジル等で成長すると言われる。ウォッカは、本場ロシアでは伸び悩むものの、インド、中国、ドイツで人気の高まりを見せている

(just-drinks.com, 2010 April 30)

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