イラク初の飲料缶製造工場、7月に操業開始

2010年 4月26日

イラクで初となる2ピース飲料缶製造工場が、7月から生産開始する。ミドルイースト・パッケージング・マテリアルズ社のバグダッド工場は、ヨルダンに本社を置くソフトドリンク・メーカー、ネバ社も株主である、地元のペプシ・フランチャイズ・オーナーにより所有されている。バグダッド南の、ペプシ充填工場の近くに位置するこの工場の建設は、NDHグループ(ドバイ)により2年間かけて手がけられており、中東地域で最大の年間生産能力25億缶のD&Iライン2ラインを有す工場となる。7月からライン#2で生産されるのは25clサイズのアルミ缶で、10月にはライン#1で33clサイズ缶が製造開始となる。これら2ラインは、当初それぞれ1,800cpmと 2,400cpmの速度での稼動を計画していたが、今の時点でいずれも3,000cpmまで稼動可能であるとのこと。ペプシ充填工場は、2003年の米国によるイラク侵攻の後に操業開始し、それ以来ヨルダンから缶を輸入していた。新工場で製造される缶は、ネバ社自身の飲料ブランドMays向けにも使用される(弊社業界情報2008年2月6日付に、関連記事あり)

(The CanMaker, 2010 April 26)

業界情報一覧