ブラジル、飲料缶メーカーの生産能力増強続く

2010年 4月 7日

世界最大規模の飲料缶製造会社によるブラジルでの生産能力増強が続いている。まず、クラウン・ホールディングズ社(米国)が、同社とPetropar社(ブラジル)とのジョイント・ベンチャー、クラウンEmbalagens社のポンタロッサ工場での生産能力を倍増することを昨月発表、そしてその直後に、同社エスタンシアの製缶工場の生産能力を同様に倍増する計画を明らかにした。35.5clならびに47.3clサイズのアルミ缶を生産する。両工場が予定通り2011年第2四半期に完成すれば、ブラジルにおけるクラウン社4工場全体の飲料缶・蓋生産能力はおよそ60億缶になる見込み。クラウン社のこの発表直後、今度はボール社(米国)が、昨年11月に開場したばかりのジョイント・ベンチャー、ラタパック・ボールEmbalagens社のリオ・デ・ジャネイロ近郊の飲料缶工場生産能力を、早くも第2ラインを加え倍増することを発表した。2011年第1四半期に開場予定。ブラジルでの飲料缶売上は、昨年約11%増加。クラウン社、ボール社ならびにレクサム社により170億缶まで生産能力が拡張したにも関わらず、需要に応えるためには缶を輸入する必要があったほどだ。ブラジルは、2ピース飲料缶が初めて作られてからまだ20年しか経っていない。各製缶会社は、2014年のFIFAワールドカップ、2016年の夏季オリンピックがそれぞれブラジルで開催されることも含み、ブラジル経済のもつバイタリティそして成長が今後も続くと確信する

(The CanMaker, 2010 Mar.31 & Mar.25)

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