インド・ヒンダスタン・ティン・ワークス社、工場建設を検討
2010年 3月11日
インドの主要製缶会社ヒンダスタン・ティン・ワークス(HTWL)社は、インド南部に工場建設を検討している。同国南部からのマンゴー・パルプやコーヒーの輸出で、ティン缶需要が急増しているためだ。同社は、インド北部に2億6,000万缶の年間生産能力を有す工場を持つが、北部から、南部に集中する市場まで缶を輸送するための費用を考えた場合に、北部にある既存工場での増設よりもむしろ南部での新設の案が有効と見る。インドで生産される果物・野菜の30%が、保管庫や食品加工施設の不足により、ゴミと化すと言われる。果物のわずか6%が包装されるのが現状だ。南部の製缶工場建設実現で、それが20%になる可能性があるという。HTWL社は、2006年同国ムンバイ近郊に、インドでは初となるD&I飲料缶製造工場を開場(弊社業界情報2007年9月11日に関連情報)、レクサム社が51%所有し、年間4億缶のティン・プレート缶生産能力を持つ
(The CanMaker, 2010 Mar.,9)