飲料売上、米国中学校で大幅に減少

2010年 3月 8日

米国の中学校構内で販売される飲料売上が、2004年以降大幅に減少していることが明らかになった。これは、米政府による子供の偏食による肥満防止キャンペーンが確実に一定の成果をあげていることを証明する。報告によると、2004年度から最近までのメーカーから中学校へ出荷された飲料売上高は、72%減、中でも高カロリーとされるコカ・コーラやペプシ・コーラの売上は95%減、ジュースは94%減。2004年中学校に出荷された飲料全体の40%を占めていた高カロリー・ソフトドリンクは、最近では全体のわずか6.8%を占めるにとどまった。しかし、最も人気の高いボトルド・ウォーターでさえも、今は売上を15%落としている。中学校に限らず米国全体でソフトドリンク消費量は減少傾向にある。州や自治体による糖分の高い飲料販売の規制努力のみならず、2006年5月の飲料メーカーによる学校への高カロリー飲料販売自粛など、メーカーが自主的に設けたガイドラインもまた、子供の摂取カロりー削減実現に向け、大きな役割を果たしているという。この数値は、しかしながら、子供の学校外での飲料消費については触れられていない

(The Wall Street Journal, 2010 Mar., 8)

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