米国地ビール人気が流通センターを変える

2010年 2月 1日

米国ではビール流通は、醸造会社(米国内でおよそ1,500社) - 州認可の流通センター(2,800社) - 州認可の小売店(530,000社)、の3層システムを通じて消費者に届く。その中で過去30年の間に最も大きな変化を強いられてきたのが、ビール流通業者だ。その昔、ビール容器のビンならびに缶のサイズはそれぞれほぼ統一されており、また、ビール・メーカーも100社以下だった。しかし、状況が変わり始めたのは、クァーズ・ビール(コロラド州)が地元ビールのブームを呼び起こした80年代中頃からだった。それまで取り扱うSKU(在庫管理時の商品単位)100以下だったある流通業者が、今では600SKU以上をさばかなくてはならないほどにビールの種類が多岐にわたってきた。最近の地ビール人気は流通業者に更に追い討ちをかける。ビール流通業界にこれまでにないオートメーション化の必要性を迫るからだ。消費者が選ぶビールの種類が多様化すればするほど、流通センターのオートメーション化は進められると関係者は見る

(Packaging Digest, 2010 Jan., 28)

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