SABミラー社、中南米市場戦略

2010年 1月28日

先日ハイネケン社にFEMSA社(メキシコ)買収の機会を奪われた世界第2位のビール・メーカー、SABミラー社は、今すぐではないとしても、その後も中南米市場には買収の機会はあると、その戦略を語った。中南米で人気のアギラ・ビールのメーカーでもあるSABミラー社は、中南米市場に強く、同社収益の25%はこの地域からもたらされる。なかでもコロンビア市場では同社は98%を支配し、同社の中南米市場総利益の50%以上をここで稼ぐ。コロンビアでの同社の売上増を妨げる現時点での問題は、経済不況と消費税増税という短期的な外部要因とする。対策は、同国のビール工場1工場の閉鎖の可能性も含めた徹底した経費削減、そして、アギラ・ライトなどプレミアム・ビール販売活動の推進という

(Bloomberg, 2010 Jan., 26)

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