ハイネケン社、メキシコのFEMSA社買収決定
2010年 1月11日
ハイネケン社(オランダ)は、テカタやドセキスを生産するメキシコ第2位規模のビール・メーカー、FEMSA社を買収することを昨日発表した。買収には、FEMSA社のメキシコでのビール事業ならびに米国への輸出事業の全て、そしてブラジルでのビール事業83%が含まれる。この買収で、ハイネケン社は、現在世界で最も収益性が高く成長の速いビール市場のひとつである中南米市場で強力なプレーヤーとなる。2010年第2四半期に買収手続きが完了する予定。FEMSA社買収をめぐっては、ハイネケン社とSABミラー社二社の戦いとなると見られていたが、FEMSA社の所有するブラジルでのビール事業取得を嫌ったSABミラー社が手を引いたと言われている。FEMSA社のブラジル・ビール事業は、同国市場で9%を占める第3位ではあるが、その2/3を占める世界最大のビール・メーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社とはすでに大きな開きがあり、また、コカ・コーラ社の物流システムに依存するところが大きく、ブランド力も弱いとされている (弊社業界情報2009年10月8日付に関連情報)
(just-drinks.com, 2010 Jan., 11 / Reuters, 2010 Jan., 11)