ケニアでソフト・ドリンク対決

2009年 6月11日

2008年3月、アルコール飲料メーカー、ディアジオ社(英国)の一部門、イースト・アフリカン・ブリューワリーズ社が、ノン・アルコールのライト・モルト飲料アルヴァロを発売、強力な販促活動が功を奏して話題をさらった。それから8ヵ月後、コカ・コーラ社(米国)が、大々的な宣伝とともにモルト飲料ノヴィダを発表してアルヴァロに対抗。この2ブランドの競争結果は今後わかることになるが、見逃してはならないのは、人口増加率が速く、そして、そこから数を増やす中産階級の存在が大きいこのアフリカ市場だ。ケニヤの人口の約70%が敬虔なキリスト教徒でアルコール飲料を飲まない。都市部では、しかし、社交の場として「パブ」に中産階級の人々が常に集まる。そこがアルヴァロの市場となった。アルコール飲料メーカーであるディアジオ社が、世界を代表するノン・アルコール飲料メーカー、コカ・コーラ社よりも先に、そこの目を付けたことも、非常に興味深い点である

(The Wall Street Journal, 2009 June 4)

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