メタル・コンテイナー社はどこへ

2009年 6月 9日

アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社の非ビール醸造資産のひとつである、米国拠点の製缶部門、メタル・コンテイナー社は、今月末には売却される可能性が濃厚と言われる。昨年のインベヴ社によるアンハイザー・ブッシュ社の買収で生まれた世界最大のビール・メーカーは、ビール醸造ビジネスに事業を絞り、経費削減・負債返済を進めるが、その一環として70億ドルの資産売却を計画、そのうちの18億ドルは、韓国のオリエンタル・ブリューワリーズ社株の売却で実現した。メタル・コンテイナー社の、米国飲料缶市場25%の占有率、つまり世界最大の980億缶、は他の製缶会社の注目の的である。そのうちの60%は、アンハイザー・ブッシュ社へのビール缶供給が占める。ボール社、クラウン・ホールディングズ社、レクサム社の名が売却先として噂されるが、実現に至るにはそれぞれに問題もある。また、これら以外にも、キャン・パック社(ポーランド)や北米最大規模の食缶製造会社シルガン社の名前」も出ている

(The CanMaker, 2009 June 5)

業界情報一覧