SABミラー社、アフリカ市場向けに安いビール開発目指す
2009年 6月 4日
多くの消費者にとって求めやすいビールを作ることが、今、SABミラー社のアフリカ市場戦略のひとつだ(弊社業界情報2009年4月14日に関連記事)。そのため、SABミラー社は、6,月までに、これまで原料としていた高価な輸入トウモロコシに代え、地元で容易に入手可能な根菜のひとつカサヴァを原料としビールをつくり、アンゴラにて試験販売することを目指す。他の主流ラガーよりも40%安く販売できるという。SABミラー社は、今後アフリカにてカサヴァ供給チェーンを開発し、地元の人々に現金をもたらす農業従事を推し進める計画だ。2、3年内に、100%アフリカ産カサヴァ原料の全く新しいビール開発を目指す。アフリカのビール市場は、90%が海外ビール・メーカーが独占する市場で、SABミラー社が43%、ハイネケン社が19%、ディアジオ社が12%をそれぞれ占める。SABミラー社は、アフリカ14ヵ国で操業し、アフリカのためのブランド45種をそろえる
(The Independent, 2009 June 2)