コカ・コーラ社、植物ベースのプラスチック・ボトルを開発
2009年 5月19日
コカ・コーラ社は、最近では、PETボトル製造においてリサイクル材使用に積極的に取り組み始めた。そして今、サトウキビなど植物を原料とする材料を使用するPETボトル「プラントボトル」製造方法を開発した。今年後半には、ウォーター・ブランド「ダサーニ」ならびにスパークリング・ウォーター用ボトルとして、限られた市場にて試験する。来年には、ビタミン・ウォーター用ボトルとしても採用する予定だ。「プラントボトル」と名付けられているが、植物を基とした材料は30%しか使用されていない。しかし、このボトルは、プラスチック100%のボトルに比べ、排出する炭素を25%少なく抑えられる。植物の材料を含む所謂「バイオボトル」は、リサイクルの際、他のプラスチックを汚染することが報告されていたが、このプラントボトルは、通常のリサイクル・システムでは問題なくリサイクルできる。原料となるサトウキビはブラジルならびにインド産。コカ・コーラ社は、いずれは木材チップ、とうもろこしの葉や茎、小麦の茎の使用も考慮し、植物の素材100%でボトルを製造することを計画する。ペプシコ社、ネスレー社は、ボトル軽量化により、環境への負担軽減策を実施している。米国ではすでに250都市が、ボトルドウォーター購入のために税金を費やすことを禁止する方向にある
(Associated Press, 2009 May 14 / Reuters, 2009 May 15)