ワイン、変化する世界市場
2009年 5月 7日
2009年そしてそれ以降の世界ワイン市場が大きく変わるのではないかと言われている。2008年の世界のワイン消費量は、前年比200万ヘクトリットル減少。主因は、欧州の伝統的なワイン生産・消費国であるフランス、イタリア、スペインならびにドイツでの引き続く落ち込みだ。それを埋め合わせるのが米国の消費量増加で、2008年にはイタリアを抜いた。また、オーストラリアならびにチェコの消費量増加も顕著。南アフリカ、チリならびにニュージーランドも安定した消費を見せている。興味深いのは、フランスの10.5%減を含む欧州ワイン産地の大幅な生産量減少にも関わらず、世界全体のワイン総生産量はほとんど変わらない点だ。チリ、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドで生産量増加が報告されている(弊社業界情報2009年1月15日に関連記事)
(Drinks Business Review, 2009 May 5)